イポーってどんなとこ?
マレーシアの首都クアラルンプールから車で約3時間、北上したところにあるイポーの街。
イポーといえば?
\ チキンライス!もやし!プリン!コーヒー! 麺! /
などなど、 美味しいもので有名?ですよね。私のイポーイメージは完全にグルメです。
特に歴史も関係してか中華系の飲食店が多いため、日本人の口には合う食べ物が多いんですね。
ただそれだけでなく、街の雰囲気もとっても風情があるのです。
イポーはかつて、マレーシアが世界最大のスズ(金属の一種)産出量を誇っていた時に中心となった街。
当時は外国からの移民がぐんと増え、それにつれて街も発展したそうな。
しかし栄光は長くは続かずマレーシアのスズ産業は1980年代を境に衰退の一途をたどり、それ以降は人口もぐっと減少。
そんな背景もあって、かつての繁栄の名残がところどころ感じられる、どこか哀愁がただよう街となっているんですね。
イギリスの植民地だった時にヨーロッパ式の建物がたくさん建てられた「旧市街」、そして川を隔てて新興ビジネス街となっている「新市街」。
特に旧市街の様子は味わい深く、散策するだけで時の流れをじわりじわり感じることができます。
新市街はちょっと殺風景な感じもしますが、夜は賑やかなバーが集まったりしていて行ってみる価値ありです♪
こちらの記事では、イポー旅行にきたらぜひおすすめしたいスポットやアクティビティをご紹介します。
こんな方におすすめ
・イポーってどんな街なのか気になる
・イポー旅行を計画中!何しようか考え中
・街歩きが好き
・食べるの好き
・アート好き
・忙しすぎないのんびり旅行がしたい
・王道の観光スポットを押さえておきたい
イポーへ行くにもいろんな目的があると思いますが、ちょっとでもヒントとなるよう幅広くご紹介していきます!
①グルメ巡り/おすすめ度★★★★★
これは言わずもがなですが、イポーへ行くなら絶対に避けて通れないグルメ!
イポーで美味しかったローカルフードTOP5をご紹介します。
1. プリン
2. カリーミー(カレー味の麺)
3. スチームチキン
4. もやし
5. コーヒー
上記はほんの一部で、まだまだまだまだ美味しいものたくさんあります!
イポーに来たら、ぜひ!ローカルのお店をハシゴしてみてください。
ちょっと良いレストランもありますがまずはローカル美食を味わって欲しい! !
…と言いつつ、ちょっと良いレストランやバーのおすすめ記事もあります♡笑
日中はローカルフード、夜はおしゃれバー。どうだい、最高だろぉ?
▼イポーのプリンランキング記事も☆
②Kellie’s Castle(ケリーズキャッスル)/おすすめ度★★★★☆
こちらはあえてご紹介する必要もないぐらい「イポー 観光」と調べるとすぐにヒットする有名スポットかと思いますが!
私は過去3回イポーへ行ったことがあり、毎回ここ行ってみたいな〜と思いながら一度も行けていませんでした。
ちょっと街中から離れているのと、なんとなく優先順位が低かったんですよね。
「気にならなくもないけど、よくある感じのお城っぽいしな〜?」といった感じでちょっと後回し気味でした。
でも今回やっと行けて、これは一度行ってよかった!と思ったのでご紹介します。
特に歴史好きの人、博物館や美術館へ行くのが好きな人にはおすすめしたいです。
Kellie’s Castleについて
こちらの記事でKellie’s Castleについての詳しいストーリーが紹介されています。
“Kellie’s Castle: A Haunted Scottish Mansion in the Malaysian Jungle”
culture trip, by Sam Bedford, <https://theculturetrip.com/asia/malaysia/articles/kellies-castle-a-haunted-scottish-mansion-in-the-malaysian-jungle/>
以下、簡単に要約を。
なかなかビジネスがうまくいかず、貧乏生活を送っていたコットランド人のウィリアム・ケリー氏。
ある時マレーシアにてゴム農園への投資で一儲けしたことにより彼の生活は一転、裕福に。
ウィリアム氏の元来の貪欲な性格と、ボンビー時代に冷たくあしらってきた人たちを見返したいという復讐心が手伝って、豪勢な宴会場や娯楽施設、世界初のエレベーターまでこしらえた、めちゃんこ豪華なお城建てて妻と子供にドーンとプレゼントしたるんやこんちくしょう!てやんでい!と豪邸建設計画に燃える。
ところが富は長くは続かず、建設作業が進む間も彼の投資状況やビジネスにおける人間関係が再び悪化。
そして極め付けはケリー氏の肺炎による突然の死。それは資材調達のためにリスボンに滞在している時だった。
残された妻と子供たちは、遠く離れた地・イポーで待っている未完成のお城に二度と訪れることはなかった。
ちゃんちゃん♪
…とこんな感じです。
その後、未完成のお城と土地はイギリスのコーヒー&紅茶の貿易会社に買収されたとのこと。
Kellie’s Castleにささやかれる噂
「夜中になるとウィリアム氏の霊が廊下をさまよっている」
「正体が明らかになっていない隠れトンネルがあり、謎の車が目撃された」
「日本人が囚人処刑にこの城を使った」(おそらく戦時中のこと?)
などなど、どうしても興味がそそられがちなホラー系の都市伝説がささやかれているそうな。
霊感の強い方はそういうの感じたりするのかな…? 私は霊感ゼロなので何も感じませんでした。
Kellie’s Castle おすすめポイント
さて、実際に行ってみてのおすすめポイントをご紹介します。
① 不思議な景観
ヤシの木が延々立ち並ぶ東南アジアの田舎道に突如として現れる洋風のお城。
ヨーロッパでお城を見るそれとはわけが違う、不思議で奇妙な景観がなんだか気に入りました。
② お城の各部屋やポイントに解説付き
以下のように、「この部屋は客室で〜」「この部屋は子供部屋に作られた部屋で〜」など、マレー語と英語で説明書きがあって有難い!
説明を読みながら、建設当時の様子を妄想しながら中を歩き回るのも結構楽しいです。
③ 全体的に怪しげな雰囲気が漂う
お城といっても建築途中で頓挫した城跡なので、壁がなかったり天井がなかったり穴だらけの様相。
人が住んでいたわけではないと分かっていても、それとなくヒンヤリした空気でぞくぞくします。
私は軍艦島とか廃墟系がなんとなく好きなのですが、そういう人は結構好きだと思います。
Kellie’s Castle 留意点
空いている時間帯に行くべし
私たちは日曜日のお昼頃、おそらく一番混んでいる時間帯に行きましたが、可能なら人が少ない時に行くとよりノスタルジーを感じることができると思います。
混みすぎてると、それどころじゃありませんでした。笑
高所に注意(お子様連れの方特に)
お城の中はほとんど制限なく自由に歩き回れます。
ところどころ危険スポットにはネットが張ってあったりしますが、基本的に周囲には柵とかロープとかありません。
下の写真のように、簡単に足を踏み外して落ちる危険性があるので、特にお子様連れの方は本当にお気をつけください。
Grabが捕まりづらい
イポーの街中ではびっくりするほど一瞬で捕まるんですが、ここは僻地なのでなかなかGrabがいない。
2人で同時に探し始めて15分後ぐらいにやっとつかまりました。
時間に余裕をもってGrabをよぶべし!
③ケロットン寺院 /おすすめ度★★★★☆
イポーといえば?グルメの次ぐらいに出てくるキーワード「洞窟」そして「お寺」。
実は最初、ここ↓に行こうと思ってたんですが、なんと平日のみオープンで土日は休みだったんですよ。
Qing Xin Ling Leisure & Cultural Village
洞窟の周辺を4人乗りの自転車で回れたり、ヘンテコ像が立っていて珍寺的要素があったり、昔なつかしイポーの再現がされたお部屋?お店?の展示があったりと、色々な要素がギュッと詰め込まれたレジャー施設な模様。
一番お客さんが来そうな土日が休みかいチクショ〜ゥ!(他にも休みと知らずに来ちゃった感じの人が十数名ほどいた) ってことで、気を取り直してそこのお寺にいたおじさまに他のスポットを聞いてみました。
そこでおすすめしてくれたのが「Kek Lok Tong」という洞窟寺院。
結果的に、ここ行ってよかった!おすすめ!と自信を持って言えるので、ポイントをまとめていきます。
おすすめポイント
その1 巨大で静かな洞窟
お寺といってもほとんど自然の力で完成された壮大な洞窟で、その自然の空間を借りて像が置かれています。
人はたくさんいましたが、天井が高いこともあってとても静か。そして薄暗く涼しい。
洞窟の中で目を閉じてじっと佇むだけで癒され、安らかな気持ちになります。
その2 洞窟を抜けると雄大な山々!そして羅漢像御一行がズラリ
洞窟だけですでに見どころ満点なのに、そこを抜けた先に広がる緑濃い山々の景色もまた圧巻なんです。
特に晴れた日は空が高くて気持ち良い!!
そしてなんといっても注目は数十メートルにわたってずらりと並ぶ仏像。珍景です。
羅漢って?
釈迦の弟子の中で最高位。修行して「施しや尊敬を受けるにふさわしい人」のことを阿羅漢とよぶそうです。
参考:“仏の階層” (PDF) https://www.city.funabashi.lg.jp/gakkou/0002/ooana-j/0003/p078689_d/fil/bijutsu20414.pdf
私が気になった羅漢3選
①バンザイ羅漢
像に添えられていた説明書きによると:朝起きてバンザイポーズで瞑想するのが好きだった羅漢。モーニングルーティン的な。
②長まゆげ羅漢
白くて長い眉毛をもって生まれてきた彼。実は釈迦牟尼(仏教の開祖)も長い眉毛を持っていたという情報を父親が入手し、「釈迦様とオソロ眉なんだしお前も出家してこい!」ということで出家したそうです。出家の理由よ・・・
③ お耳ほじほじ羅漢
こちらの方は耳に関するエキスパートでインドで有名な論者だったとか。「悪を聞かない」という格言をもって耳の浄化の大切さを説いたとかなんとか。
他にも、討論の際にいつも笑っていたと言われる「ハッピー羅漢」、インドからジャワへ仏教を広めに行った「海外羅漢」(まんまやないか)、戦士をやめて悟りを開いた「瞑想羅漢」(なんか普通…)、施しをうけるためにドアをノックして家々を回る「ドアマン」(え?)などなど。
なんだかツッコミどころがたくさんある気がしますが、一つ一つじっくり読み進めるの地味にすごく楽しかったです。
是非、推しの羅漢さんを見つけてみてください♪
(とはいえ釈迦弟子の最高位である羅漢様方。ご無礼をお許しくださいませ。)
その3 崖のふもとでボートを漕ごう!
世田谷の井の頭公園を思い出させてくれる、まさにアヒルボート的なのがありました。
すぐ近くでチケット売ってます。
結構混んでるから待つかもね〜…と並んでみると、次から次へと案内してくれるので5分と待ちませんでした。
川はボートで溢れかえっていて何度も衝突事故が起こりますが、ぶつかっても「ばい〜ん」ぐらいの優しい衝撃で、「ワ〜ぶつかっちまった!ソーリーアハハ」って感じでお互い目配せするのも楽しいポイントの一つです。笑
ゆったり漕いで行って帰ってきて15~20分ぐらい。
崖や山を眺めながら休憩時間になり、最高の癒し系アクティビティ。
と、こんな感じで見どころたくさんのおすすめ寺院です。
④マッサージ店📍Content House Reflexology/おすすめ度★★★★★
日本ではなかなか高くて行く機会がなかったマッサージですが、マレーシアでは割安なので時々行きます。
とはいえタイとかと比べるとマレーシアも結構高いですが。
相場としてはクアラルンプールで1時間フットマッサージ2000~3000円ですかね。良いとこだともっとしますかね。
イポーでも、歩き疲れた時にぜひ行ってもらいたいマッサージ屋さんを発見しました。
Content House Reflexologyです。
Google Mapで見つけて、レビューが多くて評価高いから試してみよう!ということで行ってみたんです。
これが、本当によかった。。。
どう良かったかというと、しっかり疲れをとるツボを押さえられている感じ。
私は痛みに弱いので「ベリーソフトでプリーズ!」とお願いしたんですが、力強さ・ほぐされてる感がありつつも痛みはない。
おっ?こんな攻め方もあるのか…!と感動してしまう“匠な技術”を感じました。
街歩きで足がむくんだら、ぜひ行ってみてください。
足取りが目に見えて軽くなります(目には見えないけどね) 。
⑤ウォールアート・ストリート散策/おすすめ度★★★☆☆
これも有名ですね。イポーというかマレーシアの観光地随所で有名かな。ペナンやマラッカなど。
特に有名なスポットをご紹介します。
3つの有名な路地
鉱山業でイポーが栄えていた19世紀後半に、鉱山事業で成功していた富豪のMr.Yaoさんが3人の奥さんそれぞれにプレゼントした路地だそうです。
なんかすごい世界観ですね。実際、「君に…路地を贈るよ(フッ」ってプレゼントされたら嬉しいのかな?
ちょっと想像ができません。
これらの路地がある一帯は夜の繁華街として栄えたエリア。
現在はそれぞれの路地名も変わり、カラフルな壁画が残るのみ。
当時はどんな感じだったんでしょうね。かなり賑わってたのかな?みんなどんな格好してたのかな〜〜。
こういう妄想をするのが楽しいんだよね!ぐふふ。
1 The Wife Lane (現在はLorong Hale)
本妻へ贈った路地。
ごめんなさい。この路地見つけられませんでした。てへ…
2 The Concubine Lane(現在はLorong Panglima)
2番目の妻へ贈った路地。
カフェや雑貨屋さんが立ち並ぶ賑やか通りです。
通りの全長は50mぐらい?とそんなに長くはないですが、誰かに着いていけばここに辿り着くぐらい有名なスポット。
ハリーポッターをコンセプトにしたカフェとか、洋服から雑貨まで、ちょっと前に流行ったイカゲームグッズとかも、色々売られてました。
3 The Second Concubine Lane(現在はMarket Lane)
3番目の妻へ贈った路地。
ここは空中にカラフルな傘がぶら下がっている有名な通りなのでネット上でも写真がたくさん出ていますが、2021年12月現在、きれいサッパリ撤去されてしまっていました。
楽しみにしてたのに、じゃんねん。。。
モンスーンの時期だったから一時的に取り外しているのかな?復活を願います!
ジャンプ写真30枚ぐらい撮りました。
取り巻きのローカルおっちゃんたちに「今の良いジャンプだった!」とか応援されながら😂😂😂
Kong Heng Square
壁画スポットというわけではないですが、狭い路地や蔦におおわれた壁が可愛くて写真スポットになってます。
日中はプチクリエイターズマーケットのようになっていてかわいいハンドクラフトグッズなど売られてます。
私は「一点ものだよ!」という売り文句にまんまと惹かれ、バティックワンピースを買いました。めっちゃお気に入り。
バティックは、マレーシアやインドネシアで使われている染め布だよ!日本ではジャワ更紗と言われているらしい。
その他のウォールアート
特に名付けられていなくともアートな壁がちょこちょこ出現します。
きっと最近描かれたやーつ
ウーバーイーツ兄さん。マレーシアにはないんだけどな、ウーバーイーツ。グラブフードなんだけどな。笑
⑥Tシャツプリント📍Street 18 /おすすめ度★★★☆☆
旧市街のど真ん中にある一際賑やかなBGMを流しているお店、「Street 18」にてTシャツを作ってもらいました!
今はどうなっているのかわからないけど、クリスマスシーズンはどデカいサンタさんマネキンがお店の外に立っていて大音量でクリスマスソングが流れてました。
もはやお店単体ではなく街のBGMと化していたほどの存在感だった。
中へ入ってみると意外と普通の雑貨屋さんで、マグカップとか折り畳み傘とかが売られてました。
イポーじゃなくても買えるものがほとんどだったのでその時は特に欲しいものはなかったんですが、 たまたま目に留まってしまったプリントTシャツ。
こういうの、やっちゃいますよね〜!ということで作りました。
マグカップとかiPhoneケースとかもありました。
Tシャツプリントオーダーの手順
- Tシャツサンプル(デザイン)を選ぶ
- 色の組み合わせを相談する
- WhatsAppメッセージでプリントしてほしい写真を送る
- Tシャツ完成イメージが送られてくる→OK
- 店頭で受け取り
★お値段:最初はRM70/枚とのことでしたが、欲しいサイズがなかったのと2枚購入でかなりディスカウントしてくれました。 ほとんど言い値だったので店員さんに交渉してみてください♪
★所要時間:半日あればおそらく問題なし
ちなみに店内に撮影スポットもあり。完成度の高いウォールアート!
店員さんが写真とってくれます。
まとめ
の前に、おまけ。
アクティビティではないですが、そして有名すぎるほど有名ですが、温泉リゾート「The Banjaran Hotsprings Retreat」!
高級リゾートですが、高いお金を払っても行って良かった!!と思うこと間違いなしです。
・マレーシアで温泉に入れることがまず感動
・大自然を生かした癒し効果絶大!広々リゾート
・素晴らしいホスピタリティ
たとえばこのリゾートと旧市街散策をどちらも満喫するとしたら、金曜午前〜土曜午前まで旧市街にステイ、土曜午後〜日曜でリゾートステイというプランでバッチリ!
▼温泉リゾートの詳細はこちら
リゾートでのんびりもよし、市街散策もよし、両方つめこむもよし。
イポーはいろんな楽しみ方があるので、チャンスがあれば何回かに分けて週末で行ってみるのも大いにアリです。アリよりのアリです!
それではまた♪♪